【オンラインサロン新時代】これからコミュニティをはじめる人へ
今、オンラインサロンは第三次オンラインサロンブームに突入していまして、第一次は遡ること5年前に堀江貴文さん(ホリエモン)がオンラインサロンをはじめた頃。
第二次は、キングコングの西野亮廣さんや、幻冬舎の箕輪厚介さんが始めた頃。僕がオンラインサロンの運営を始めたのもこの頃でした。
そして今、第三次オンラインサロンブームが始まり出しました。これは名もない一般の方でも気軽にオンラインサロンを始められる時代になりました。
オンラインサロンに何が起こっているのか

このような感じで時代の移り変わりがある中でオンラインサロンのコンテンツにも変化が現れ出しています。これまで良しとされていた手法でオンラインサロンを運営しても参加者が反応しなくなりました。非日常体験が身近になりすぎて少々のことでは驚かなくなってきました。
瞬間的に盛り上がっているのZOOM飲み会
オンラインサロンのコンテンツとしてどうかというのはありますが、瞬間的に盛り上がっているのはZOOM飲み会です。
外出禁止になってしまったのでどこにも出かけることができず、でも友達と会話したかったり、一緒にお酒を飲みたいという思いが重なってZOOMでの飲み会がブームになっています。
ただし、現時点で既にズーム疲れを起こしている人もたくさんいるので、これは長続きはしないと思いますが、日々新しいブームを取り入れたコンテンツが誕生しているわけです。
コミュニティマネージャーに必要なこと

第三次オンラインサロン時代は、コミュニティマネージャーにはいっそうのスキルやノウハウが求められています。今までは片手間でもコミュニティーマネージャーを名乗ることができましたが、コミュニティが急増してレッドオーシャン化の波がはじまり、さらに時代のトレンドが変わってきている中でコミュニティマネージャーにはコミュマネとしてほ知識と経験が不可欠になりました。
そこでコミュニティマネージャーに必要な心構えを3つ紹介します。
- 遊びに敏感になる
- アイデアを試し続ける
- 他のコミュニティから学ぶ
では、深掘りしていきましょう。
①遊びに敏感になる
コミュニティマネージャーとして持っていてほしい心構えは、遊びについて、日本のトップランナーになることです。遊びの新川桁違いに早くて、今では、ズームで人狼ゲームをしたり、ズームでボードゲームをしたり、時代のトレンドに合わせて様々な遊びが開発され続けています。
このような環境の中で、いつまでも、鬼ごっこやかくれんぼを推奨するようなコミュニティマネージャーではコミュニティを活性化させるには役不足です。
②アイデアを試し続ける
新しい遊びにキャッチアップするのも大切ですが、あなた自身が新しい遊びを開発することにも着手してみてください。そのためにはアイデアを出して、試し続けることが必要です。これは遊びだけにとどまらず、学びのコンテンツや仲間づくりの機会創出、挑戦を加速するプロジェクト作りでも同じことがいえます。
コロナウィルスによる影響でこれまでの環境と異なる働き方、時間の使い方、価値観にシフトしているのでこれらを踏まえて都度コンテンツをアップデートする必要があります。
③他のコミュニティから学ぶ
コミュニティーマネージャーという仕事に限らず、どの業界でも自分の仕事を極めることが大切だと思っています。
例えば、自動車メーカーは、新車を開発する前に他社の自動車をベンチマークしますし、書籍の編集者もライバル本の調査・分析は欠かしません。同じようにコミュニティマネージャーも他のコミュニティを調査・分析して、良いものを取り入れていく姿勢が大切になります。
そこでコミュニティーマネージャーたるものは他のコミュニティーに所属します。そして、コミュニティマネージャー仲間をたくさん作って情報交換をすることをお勧めします。
小寺メディア戦略室の新たな取り組み

僕が運営に参画している小寺メディア戦略室では、5月から新たな活動を開始します。
2019年にはオンラインサロンアワード2019でDMMオンラインサロンから表彰をされたコミュニティではありますが、今年5月から大きく進化させます。もちろん、これだけの結果を出したわけですから、現状維持で進めるという選択肢も一般的にはあったと思いますが、僕らのプロフェッショナルな見方では、大きな舵取りをすべきタイミングだと判断しました。
この理由は、オンラインサロンのトレンドと、時流を踏まえてこのような舵取りをすることにしました。
※小寺メディア戦略室は、「無邪気なアイデアをカタチにする」をコンセプトに、世の中のあらゆるものを『編集力』によってアップデートを目指すコミュニティです。昨年はメンバーから8冊の電子書籍を刊行し、4冊がAmazon Kindleランキングで1位になりました。
オンラインサロンのトレンドの推移
冒頭に書いたように、今は第三次オンラインサロンブームです。そして、小寺メディア戦略室も設立からまる2年が過ぎました。これらの背景から大きな舵取りを判断したわけですが、2020年に入って肌感覚として感じていたのは「過去のコンテンツの延長線では参加者の満足が得られない」という厳しい感覚でした。
これは小寺メディア戦略室に問題があるわけではなく、僕が運営をしたり、サポートをしている他のコミュニティもそうですし、コミュニティ業界全体で起こっている課題なのです。
具体的には、第二次オンラインサロンブームで流行った手法をやり続けて、滑りまくっているコミュニティをたくさん目撃しました。
オンラインサロンは「居場所」という柔らかい誘い文句が通用しなくなってきた

確かに第二次オンラインサロンブームのときには、「居場所」という言葉が流行りました。コミュニティを居場所ととらえると捉える考え方です。これは正しい考えです。
しかし、オンラインサロンが急増して、自分の好みや趣味にフィットするコミュニティが至るところにできました。そうなると自分の好みに合う居場所を選び放題な時代になったわけです。ですから、「居場所としてのコミュニティ」という売り文句では競争にならなくなってきました。
しかし、いまだに第二次オンラインサロンブームで流行った言葉を使い続けるコミュマネが多いのが実態。2020~2021年はコミュニティ淘汰の時代になります。
これからのコミュニティに必要なコンテンツ

第三次オンラインサロンブームが始まりだしたタイミングで、コロナショックが起きました。これによって人々の価値観がころっと変わり始めたわけですが、この影響はオンラインサロンにも飛び火してきました。
この章では、これから先、コミュニティ業界はどうなるかをお伝えします。
- 低価格化
- スキル獲得
- 未体験価値を購入
具体的にみていきましょう。
①低価格化
オンラインサロンの低価格が止まらなくなってきました。かつてオンラインサロンの価格は5000円から10,000円といった価格帯が主流で、2年前には平均価格が3000円を超えるような状況でした。ところが、この2年間で平均価格は2000円台に突入し、このままだと1000円台にもなりかねません。特に、コロナショックで収入が下がる世帯が多くなりそうな状況なので、低価格帯のコミュニティが有利になるのは明らかです。
②スキル獲得
コロナショックによって収入の減少が進めば、他の仕事で収入を補おうと考える人が増えてきます。また、企業も不景気になるため、残業規制が入るでしょう。そうするとサラリーマンの箇所分時間が余ります。この2つの観点から、これからのオンラインサロンに求められる役割としては『スキルの獲得』です。スキルを獲得することで収入をあげたいと考える人が増えるでしょう。
③未体験価値の購入
数年前から消費の中心がモノからコトに移り変わっているトレンドはさらに加速しますので、「やってみたい体験」や「得たい感情」に対して、お金を払う人が増加するしょう。
オンラインサロンでできることは、この未体験価値を提供しつづけることです。例えば、オンラインサロンに入会することで今まで出会えなかった著名人に出会えたり、躊躇していたチャレンジに一歩踏み出せたり、新しいイベントや取り組みに挑戦できたり、参加者が興奮や緊張、ワクワクするような体験を提供しましょう。
とても難しいことではありますが、これがオンラインサロンのコンテンツ力を支配する肝になります。
小寺メディア戦略室が目指すもの

最後に、小寺メディア戦略室が目指す方向性についてお話をします。
編集力によって世の中をアップデートするという目的に向かって書籍だけでなく、ものづくり、ことづくり、まちづくりにまで挑戦をしていきます。
その施策として、強力な編集者たちと手を組んだり、お招きして、日本最強の編集プラットフォームをつくります。この日本最強のプラットフォームで、ものづくり、ことづくり、まちづくりを仕掛けます。
今時点で挙がっているトピックは、映画づくりや、アパレルなどです。これらのコンテンツはこれまで書いてきたようなオンラインサロンのトレンドや時流を踏まえて打ち出した具体的な施策です。
5月から『小寺メディア戦略室2.0』をスタートします。年末にはどんなコミュニティになっているか想像できないくらい動かしていこうと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。