【運営者必見】コミュニティメンバーの幸せの作り方について

チームづくりの記事

僕がコミュニティに携わっている理由の1つに「みんなで幸せの輪をつくりたい」という想いからです。コミュニティが人々を幸せにする空間であってほしいと願い、今日もコミュニティを作ったり、運営をしています。そこで、今日は「コミュニティメンバー(会員)の幸せ」について考えてみたいと思います。

ポジティブ心理学をコミュニティに生かす

ポジティブ心理学とは何ぞや?というお話しです。ポジティブ心理学は、ペンシルベニア大学心理学部教授のマーティン・セリグマン博士が1998年に創設した学問です。

一般社団法人ポジティブ心理学協会によるとポジティブ心理学とは、「私たち一人ひとりの人生や、私たちの属する組織や社会のあり方が、本来あるべき正しい方向に向かう状態に注目し、そのような状態を構成する諸要素について科学的に検証・実証を試みる心理学の一領域である」と定義されています。

ポジティブ心理学以前の心理学は、どちからといえば人間の弱いところに焦点を当てていて、困っている人たちの手助けになるようなアプローチが主流でした。それに対して、セリグマン博士は「人の良いところにも目を向けるべきだ」ということでポジティブ心理学を創設したそうです(間違っていたらごめんなさい)。

ポジティブ心理学は、初期の頃は「人生の満足度」に焦点が置かれていましたが、次第に「ウェルビーイング」に軸足が移ってきた歴史があります。

ウェルビーイングとは

ウェルビーイング(Well-being)という言葉を直訳すると、「幸福」「健康」という意味になります。そもそもウェルビーイングは、社会福祉の分野で使われてきた言葉でしたが、最近ではビジネス現場でも使われるようになりました。

きっかけは、Googleが2012年に導入した「プロジェクト・アリストテレス」です。

Google社内の「人員分析部」(People Analytics Operation)による組織研究の結果から、従業員のウェルビーイング向上が組織の生産性向上に重要であると結論付けられ、「心理的安全性」に着目した生産性向上計画として「プロジェクト・アリストテレス」が導入されました。

プロジェクト・アリストテレスの軸となる「心理的安全性」とは、対人関係においてリスクのある行動をとった際に、それが受け入れられる状態にあることを示しています。

例えば、チーム内であるメンバーが失敗を犯した際に、「ネガティブな反応がみられる場合は心理的安全性が低い」「失敗が許され受け入れられた場合は心理的安全性が高い」という視点で働きやすさを分析する考え方です。

今ではウェルビーイングの考え方はGAFAを中心に世界中に広がって、日本でも普及されつつあります。

ウェルビーイングを構成する5つの要素

Googleのプロジェクト・アリストテレスが発表される1年前の2011年にセリグマン博士は、ウェルビーイングを測定する構成要素として、「PERMA」を提唱しました。

PERMA(パーマ)とは次の5つの頭文字を取ったものです。

  • P=Positive Emotion(ポジティブ感情)
  • E=Engagement(エンゲージメント)
  • R=Relationship(人間関係)
  • M=Meaning and Purpose(人生や仕事の意味・意義)
  • A=Achievement(何かを成し遂げること=達成)

これを具体的に示すと、

①ポジティブ感情
 自分がどれくらい幸せだと思うか
 嬉しい、面白い、楽しい、感動、感激、感謝、希望など

②エンゲージメント
 時間を忘れて没頭するようなことがあるか
 没頭、没入、夢中、熱中など

③人間関係
 自分のことを心から気にかけてくれる人がいるか
 援助、協力、意思疎通など

④人生や仕事の意味・意義
 自分のしていることは有益で価値があると思うか
 人生の意義、社会貢献、利他行為、宗教など

⑤達成
 達成したいという目標があるか
 達成、成果、自己効力感など

となりまして、この観点がウェルビーイングには大切になります。

組織やコミュニティのリーダーがやるべきこと

ウェルビーイングには、「自分の特徴的強み×最適な挑戦課題」の組み合わせを発見することで、自分のエンゲージメントが高まって、持続的幸福感を高めることができることが分かっています

ですから、組織のリーダーやコミュニティマネージャーはメンバー(会員)の持続的幸福感を高めるために、対話をしたり、やり取りをする中でメンバーの特徴的な強みを把握し、最適な挑戦課題を提供することに尽力します。要するに、サービスやコンテンツはこの視点で設計すると効果的です。

以前、リテンション(退会率を下げる方法)というテーマで記事を書きました(https://iizukayuji.com/communitytaikairitsuwosageru/)が、会員の退会率を下げるためにはウェルビーイングの考え方でコミュニティ運営をすることが前提になります。

組織・コミュニティ・オンラインサロンで共有しておきたい3つのこと

コミュニティやオンラインサロンでは次の3つを共有しておくとウェルビーイングを育てやすい環境が作れます。

  1. みんなの強みを見える化する
  2. みんなの夢や目標を見える化する
  3. みんなの好きなことを見える化する

具体的に解説していきますね。

①強みを見える化する

VIA-Surveyという性格診断を使ってみましょう。120の質問に答えることで、あなたが持っているキャラクターを診断してくれます(所要時間は20分で無料です!)。コミュニティのみんなで実施し、メンバーの強みを共有しておくことをお勧めします。(VIA-Surveyは、こちら

②夢や目標を見える化する

メンバーの夢や目標を知ることでPERMAのどの部分にどんな反応をしているかが見えるようになります。コミュニティマネージャーはメンバーが反応するポイントを知ることが大切ですし、メンバー自身は自分の心が反応するハッピーポイントを知ることで意味を持ってコミュニティを楽しめるようになります。

③好きなことを見える化する

こちらも②と同様で、PERMAのどの部分にどんな反応をしているかが見えるようになります。但し、②と③の違いは、②は近未来の視点での反応になりますが、③は”今この瞬間”に焦点を当てた反応を見ることができます。ですから、②も③もどちらも見えるようにしておくことが大切です。

②と③が共有できたら、メンバーの「最適な挑戦課題」を設定し、個々人のPERMAを育てていきましょう。


一人ひとりの挑戦課題を見えるようにして、みんなで助け合い、支え合いながら幸福感を高める(=ウェルビーイングを育てる)コミュニティ運営が大切です。僕はこれを「持続可能なコミュニティ運営」と呼んでいます。

コミュニティマネージャーは、メンバー(会員)の「強み」「夢・目標」「好き」を把握して、コミュニティを「みんなでみんなの夢を叶える場所」としてデザインできることを目標に取り組みましょう。

<参考>コミュニティの仲間に好印象を与える方法はこちら↓↓↓

最後まで読んでいただきありがとうございました。