Zoom疲れの理由と主催者がやるべき対策(Zoomで疲れない方法とは)

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本日はZoomでお疲れの症状がある方に向けてお薬を処方する気持ちで書きたいと思います。日本をはじめあらゆる先進国で話題になっているオンラインビデオ会議疲れ。通称『Zoom疲れ』

疲れの原因はさまざまなストレスが重なり合って起こっていると考えられます。今日はそのストレスの原因を深堀りしつつ、オンラインテレビ会議の主宰者が気をつけるべきポイントをまとめたいと思います。

Zoom疲れの原因一覧

いろいろな情報をもとにZoom疲れの要因を洗い出してみました。生活環境や、個人の性格、オンラインへの適性、使用頻度などによって疲れが蓄積されているようです。

  1. Zoomの回数が多い
  2. Zoomが夜に集中している
  3. 予定が詰まりすぎている
  4. 断る理由が見つからない(逃げ道がない)
  5. 椅子、机がない
  6. 騒音に気を使うストレス
  7. 家族に気を使うストレス
  8. 表現するストレス
  9. 神経を落ち着かせるタイミングがない
  10. 休息時間がない
  11. オンラインビデオ会議のマナーにビクビクする
  12. 電波の遅延ストレス
  13. 終わりの時間が見えないストレス
  14. パソコンに向き合う準備が不足【追加】

これらは精神的な疲れと、肉体的な疲れに分けられますが、特にZoom疲れとして深刻なのが「精神的な疲れ」のようです。詳しくては後述していきます。

Zoom疲れ1:回数が多い/予定が詰まりすぎている

まず、単純にZoomの回数が多いということ。世界中でロックダウンや外出禁止が施行されて以降、人々の自由時間が増えると思われていましたが、実際は今までの社交時間が無くなったわけではなく、そのままオンラインに移っただけだったという方も多いようです。

中には、従来の仕事と私生活の活動に加えて、コロナウイルスの影響を踏まえて新しく計画されたプロジェクトを消化するはめになった方も。これによって、キャパオーバーが発生してしまい、「オンラインはもう懲り懲りだ」と感じている方も少なくありません。

はじめのうちはZoom飲み会を楽しみにワクワクしていた人も、今では招待を断っている方も増えているようです。外出自粛になったばかりの頃はオンライン上で楽しみを作ることに必死でしたが、その後は予定が詰まり過ぎたことにより、逆に過労の種になっている方もいます。

Zoom疲れ2:逃げ道がない

「Zoomばかりでキャパオーバーになっているものの、断りづらい」という声もあります。社会環境として、Zoom疲れを起こしているのはまだ一部の限られた人で、Zoomを断ることが市民権を得ていないというのが理由です。また、外出自粛である以上、他に行かなければならない場所や用事があるとは言えない状況のため言い訳が見つからず。

今までは、「体調不良」でドタキャンができたケースでも、「自宅で座っているだけでOK」のオンラインビデオ会議の暗黙の呪縛によって断る理由を発言できずに、渋々参加している方もいるようです。

Zoom疲れ3:椅子、机がない

特に単身世帯に多いのがZoomをやるための机や椅子がないことです。そもそも自宅で仕事をする前提ではなかったことと、間取りが広くないため在宅ワークをするための設備が揃っていない方も多くいます。フローリングに座りながら作業をしている人もおり、このような場合は30分で腰や股関節が痛くなったりします。相手の環境に配慮しながら実施するようにしましょう。

Zoom疲れ4:騒音に気を使う

Zoom会議は音にデリケートでして、Zoom参加者に配慮するために自宅での物音に注意する必要があります。しかし、子供が小さいと迷惑レベルで騒がしくなってしまうものです。このようなケースでは、当事者はZoom参加者への申し訳ない気持ちと、家族に対するイラ立ちを感じている方がいます。

本来ならば家族団らんの時間なのにZoom会議のせいで家族に対して「静かにして」と要求をしている方も。中にはこれが原因で、家族への不満が蓄積されたり、家族からの不満が蓄積されたり。特に、家族持ち世帯は神経をとがらせているようです。

Zoom疲れ5:家族に気を使うストレス

自宅でオンラインMTGをしている方は「家族への配慮」と「効果的な会議参加」の両方のストレスを抱えています。オンライン飲み会をおこなう場合は「あなただけニヤニヤして友達と会話してズルい」という家族の声や、子供が小さな家庭では「夜21時以降は物音禁止」というようなケースがあります。

夜9時以降は子供が寝ているため、「自宅で声を出せない」という参加者もいます。主催者は、”Zoom飲み会に参加をすることで家族にブツブツ言われるストレス”と戦いながら参加をしている方がいることを理解しておくべきです。

Zoom疲れ6:表現するストレス

オンラインミーティングは脳の負担にもなっているという報告もあります。例えば、対面のコミュニケーションでは相手の表情・身ぶりなどから非言語のコミュニケーションが成立していることがありますが、これらをオンライン上で読み取ることは難しいものです。

相手の反応が見えれば、言葉には表れない表情やしぐさといった非言語のコミュニケーションが成立しやすくなってストレスが減るのですが、オンラインになると「同意」するときは、大きく『うん、うん』とうなずくなど、意識的に大げさなアクションで伝える心がけが必要になってきます。

普段よりも感情を大げさに表現することに疲れを感じている方も多いようです。

Zoom疲れ7:神経を落ち着かせるタイミングがない

Zoomでカメラをオンにすることによる「人に見られている(監視されている)状態」が精神的にマイナスに働くことが指摘されています。オンラインビデオ会議では、参加者全員がいつでも自分を見られる状態にあり、「いつ誰に見られているか分からないから気が抜けない」と考えている方もいます。

全員から見られていることを意識すると、ステージの上に立っている状態と同じように社会的プレッシャーを感じたり、うまく発言をしなければという感覚に陥るものです。画面上の自分がどう見られているか、どう見せるかに神経質になっている方も少なくありません。

Zoom疲れ8:休憩時間がない

主催者がオンラインに理解がないと休憩時間を挟む配慮を怠り、休憩さえまともに取れないこともあります。主催者は、ボクシングのラウンドを心がけるべきです。予めグランドルールとして、30分あたり5分の休憩を取るなど参加者に配慮をしたミーティングをデザインすることをオススメします。また、主催者は参加者の時間を奪わない意識が大切です。

主催者がオンラインのマナーを持ち合わせていないと労働時間外に会議が開催されたり、”オンライン=24時間体制”と勘違いをしている主催者は夜間に打合せをオファーしてしまうもの。このような理由から、在宅勤務を嘆くサラリーマンが多くなっています。

加えて、業績悪化による会社からの圧力と、そこからくる失業への不安から、長時間働いて成果を出さなければと考えて自分にプレッシャーをかけている方も多いようです。

Zoom疲れ9:オンラインビデオ会議のマナーにビクビクする

オンラインに慣れていない方にとっては、オンラインテレビMTGのマナーやエチケットは何なのかを知ることから始めなければなりません。主催者は、オンライン弱者に寄り添った進行を心がけましょう。

例えば、Zoomに不慣れであるとミュートなどの機能をうまく使えずミュートのまま話を始める人もいれば、ミュートにすべきなのに全然ミュートにしない人もいます。発言のタイミングがないからと、MTG中にずっとスマホを触っている方もいます。

オンラインが得意でない上に、ツールに不慣れなためZoomを使うことに不安を抱えている方もたくさんいます。このような方はオンラインMTG中はずっとソワソワして神経をすり減らしていることを理解するべきです。

Zoom疲れ10:遅延のストレス

通話時の遅延によるストレスもあるようです。ドイツの研究では、ビデオ会議で話す時にたった1.2秒の遅延が、相手への負の感情につながる可能性があると指摘しているレポートもあります。技術的によくある数秒の遅れが、相手への親しみやすさを無くし、集中していないという印象を与えてしまうようです。

Zoom疲れ11:終わりの時間が見えない

開催時間は明確なのに終わりの時間が見えないミーティングがたくさんあります。特に、Zoom飲み会は恐ろしくて、宰者の気分でエンドレスで続いてしまう会もあるようです。オフラインの時は終電が終了の合図になっていましたが、オンラインの場合はその合図がないので終了時間が「主催者の気分」になっている悲惨な飲み会も多いもの。特に、家族がいる参加者がいる場合はPM10:00までには終わらせる心がけるべきです。ブラック主催者、ブラック企業、ブラック上司、ブラックコミュニティと言われかねません。

Zoom疲れ12:パソコンに向き合う準備が不足【追加

意外に盲点なのは、オンラインビデオ会議をするときの準備不足です。オンライン上とは言え、他人と会うということで「普段の表情を見せたい」という気持ちになりがちですが、ここは身体のことを考えて冷静に。Zoomをする際は、ブルーライトカットのPC用メガネを掛けましょう。これだけで随分と疲労感が軽減されます。

さらに、パソコンに貼れるブルーライトカットのフィルムも効果的です。上級者は、パソコンもブルーライトをカットしてくれる夜間モードの設定がオススメです。

Zoom疲れの正体をいろいろ書いてきましたが、僕の個人的見解では、ブルーライトカットのメガネ&フィルムの組み合わせがもっとも効果を実感しています。

育児あり家庭がZoom疲れに陥っている

News Picks「リモート疲れの正体を考える」というYoutube番組を観ていて興味深いデータに出会いました。上図は、JINS MEME 事業部事業統括リーダーの井上一鷹さんのプレゼンで、在宅ワークにおけるオンラインビデオ会議によって「育児家庭ありの人が”絶望的に困っている”」というもの。

このデータは、井上氏がメガネとスマホが連動する仕組みをつくり、まばたきや目の動きによって人間の集中力を計測したもの。その結果、育児あり家庭で在宅ワークをする人が”困っている”という結果が出たという。

もっとも集中環境にあったのは、左上の単身世帯です。そして、もっとも集中環境になかったのは右下の育児あり世帯でした。このように単身世帯と育児あり世帯では集中力に大きな差が出ています。

実際に僕がZoomをしていても小さな子供が走り回っている家庭では、「仕事中だから静かにして」と子供を叱るシーンを見かけるものです。また、夜9時以降は声を出せないので耳だけ参加(=聞くだけ)します。という方もいらっしゃいます。

集中できないために効率が落ちたり、騒音を発する子供にストレスを感じたり、あるいは逆にビデオ会議のボリュームが大きいと家族から注意されたり。このような積み重ねがZoom疲れにつながっていると思えます。

心理的安全を確保したZoomを実施するためのチェックリスト

オンラインビデオ会議を主催する場合に、主催者が心がけておくべきマナーをチェックリストにしました。主催者はこちらの9つにチェックを付けて、参加者が安心できるオンラインミーティングを主催するようにしてくださいね。

<主催者編>

  1. 家族持ちに配慮をしてPM22:00までに終わりにする
  2. 開始時間とともに終了時間を明記する
  3. 1時間あたり5~10分の休憩を取る
  4. 相手のスケジュールを考慮した開催頻度にする
  5. カメラオフや、顔加工アプリの使用を促す
  6. 予めグランドルールを決めて途中抜けも許容する
  7. 使い方が分からない人には事前にレクチャーをする
  8. 全員が話せるようにファシリテーションをする
  9. 各年代に配慮して運営をする

参加者自身も、自分の身は自分で守るを実践されるとさらに効果的です。参加者ができる対策も次にまとめました。

<参加者編>

  1. マイルールを設定する
    あなたの家族と相談をした上で、1会議あたりの参加時間や、夜の最終参加時間、Zoom飲み会に参加する場合は騒音前提でお誘いを受ける など
  2. SNSのプロフィールにマイルールを書いておく
  3. オンラインのエチケットを理解する(離席OKなど)

最後にその他として、有線LANを使用したり、貸し会議室などを有効的に使うことをオススメします。

在宅ワークは、家族の理解が得られないと破綻してしまう仕組みであるため、主催者は参加者のご家族の配慮も考える必要がありますので自我の欲求に走らない安心安全な運営を心がけてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。