居心地のよいコミュニティの作り方と運営(目標設定・モチベーション)について

チームづくりの記事

居心地のよいコミュニティづくりは、コミュニティマネージャーにとってのキーワードです。今回は、居心地のよいコミュニティを作るための「モチベーション」「目標設定」を含めた、運営者としての考え方について解説していきます。

オンラインサロン運営を盛り上げる「モチベーションデザイン」

オンラインサロンの運営を盛り上げるためには、「モチベーションの仕組み」を理解することが大切です。次のようにモチベーションには、3つの種類があります。

  1. 生存するためのモチベーション
  2. 内発的なモチベーション(内発的動機付け)
  3. 外発的なモチベーション(外発的動機付け)

オンラインサロンを長く運営するためには、参加者の「内発的動機付け」に火をつけることが大切で、その仕組みをデザインすることがコミュニティマネージャーの役割になります。モチベーションについては以前書いたこちらの記事で詳しく書いてありますので、ご覧くださいね。

モチベーションと目標設定の関係性について

内発的動機付けを高めるためには、目標設定も重要な要素になります。そもそも、目標設定には次の2つの種類があります。

  • 内的な目標
  • 外的な目標

内的な目標は、内発的動機付けを高める原動力にもなります。例えば、「自己成長したい」「親密な人間関係をつくりたい」「組織や社会に貢献したい」というようなものが内的な目標になります。

外的な目標には、例えば、「裕福になりたい」「有名になりたい」「肉体的魅力がほしい」というようなものがあります。

これらを図解すると次のように表現できると思っています。内的な目標×社会の組み合わせに目が向いたときに、人間はフルパワーを発揮する生きものだと思っています。

人生を豊かにする目標設定とは

心理学者であるティム・カッサー氏と、自己決定理論で有名なリチャード・ライアン氏の研究によると、「外的な目標を持つ人は、内的な目標を持つ人と比べて、常に未達成への不安を抱えており、 その達成度にかかわらず幸福度が低い」ということが明かになっています。

外的な目標を持つ人は、「何を所有するか」「何を所有しているか」に注意が向いているため、社会的に評価される表面的なペルソナをつくりあげる傾向があり、自己が希薄であると言われています。

ティム・カッサー氏とリチャード・ライアン氏の研究によると、「外的な目標を持つ人の方が、人生で喜びを味わうことが少なく、抑うつや体の不調が多い」と発表されていますので、豊かに生きるためには内的な目標で生きるることが大切になると思っています。

ウィズコロナ・アフターコロナ時代の幸せの作り方

飲食店をはじめ、多くのビジネスがピンチな状況です。過去の歴史を遡っても、こういう時は多くの人の関心が「経済」や「収入」に向いてしまいます。

こんな時だからこそ、内的な目標に目を向けむけることで、気持ちが幸せの方向に向きますのでお勧めです。

今、瞑想やマインドフルネスが注目されているのは、経済面で暗いニュースが多い社会情勢であるため、気づかないうちに外的な目標を追いがちになって、気持ちが疲弊しているからなのです。

マズローの隠された欲求段階説とは

幸せや、目標設定を語る上で避けて通れないのはマズローの欲求5段階説ですね。マズローの欲求5段階説とは、心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものですね。こちらの5つですね。

  • 生理的欲求
  • 安全の欲求
  • 社会的欲求
  • 承認欲求
  • 自己実現の欲求

ところが、マズローは晩年、5つの欲求階層の上にもう一つの欲求段階があると発表しているのはご存知ですか(なぜ、6つ目の欲求段階説が知られていないのか不思議です)。

人間がもつ6つ目の欲求とは

晩年のマズローは、5段階階層の上に「個人の利益を超えて、社会やコミュニティのために貢献したいという想い」を6段目においたのです。

この欲求段階は、マズローが5段階説を発表した時点ではまだ存在してなくて、長く多面的な調査と研究を続けている中で発見されました。

この欲求は、自分だけの利益を求めるのではなく、社会やコミュニティのために何らかの目的を達成しようという欲求です。

例えば、マザーテレサが貧困や病気に苦しむ人たちの救済活動に生涯を捧げたような見返りのない奉仕・慈善的な欲求がこの自己超越欲求なのです。広義の解釈で言えば、子育てなどもこれに通じるかもしれません。

ポジティブ心理学の創設者であるマーティン・セリグマン博士も、「すべてのエクササイズの中で最も確実に一時的な幸福を高める方法は他人に親切にすること」と仰っています。詳しくはこちらの記事をお読みくださいね。

偉大なる心理学者たちが、「他人への貢献」「他人への親切」が幸せになるための方法であると説いているのです。

マズローの研究によると、このレベルに達する人は2%ほどと言われているのですが、これが5%, 10%, ・・・と増えるほど、この世界は幸せに包まれるのだと思います。

これをコミュニティのチカラで増やせないものかと考えているところです。

人の幸せが自分の幸せになる

コロナ禍で、僕はこんな経験をしました。「コロナの自粛期間中に、お仕事をオンラインに移行したいのにやり方が分からない親友に、ゼロから移行のお手伝いをしたらすごく喜んでもらいました」というもの。

「誰かに何かをしてあげた時に相手に喜んでもらって、その喜んでいる表情を見て、自分も幸せになったこと」ありますよね?

それがアブラハム・マズローが唱えた6つ目の欲求段階である「自己超越的欲求」なのだと思っています。

僕たちは、「人の幸せが、自分の幸せ」になることを知っているんですよね。僕は、これを”人生におけるもっとも大切な発見”だと思っています。

僕たちが今よりももっと幸せになるためには、「他人や、自分より大きな何か(社会やコミュニティ)のために、自分のもっとも高い強みを使う」ことだと思っています。人の喜ぶ顔を見ると、自分も幸せになります。

居心地のいい居場所としてのコミュニティの作り方

さて、ここからがコミュニティに関しての本題です。

コミュニティを運営していると分かるのですが、自分の居場所を探している大人が想像以上に多いことに気づきます。多くの大人は、家庭と職場以外の居場所、つまりサードプレイスを探しているのです。

Twitterを見ていても、「居心地のよいコミュニティは最高」というニュアンスのつぶやきをよく見ます。

居心地のいいコミュニティをデザインするには3つの条件があります。この3つの条件を意識してコミュニティをデザインすると居心地の良い空間ができますよ。

  1. 内発的動機付けができている
  2. 内的な目標設定ができている
  3. 自己超越的欲求がある

この3つの条件を揃えたコミュニティは、心理的安全性が高い証拠であり、居心地のよいコミュニティと言えます。コミュニティマネージャーは、コミュニティの安心安全を設計し、居心地の良い空間づくりに努めましょう。

助け合いでつながるオンラインサロンの運営のやり方

先ほどの章で書きましたが、僕たち人間は「自己超越的欲求」を持っています。「誰かのために」という想いが連鎖すると、そこは優しい空間になります。

誰かのために、何かをした時に、自分も嬉しくなるものです。この連鎖が、助け合いでつながるオンラインサロン運営です。いろいろなタイプのオンラインサロンがありますが、この型が1番ベーシックなコミュニティ・スタイルだと思っています。

コミュニティは会社とは違いまして、会社では手に入れることができない感情や、学び、仲間、癒し、優しさを得る空間なのです。

僕には幸せなコミュニティをたくさん創りたいという夢があります。
最後までお読みいただきありがとうございました。