コミュニティをはじめるなら行き先を示す「旗」を持て

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身近なメリットを掲げるのではなく、ワクワクするような大きな旗を立てよう

  • 先日、クライアントさん(以下、ク)とこんな会話をしました。

私:なぜオンラインサロンやろうと思ったのですか?

ク:筋トレをすることで健康になるからです。健康になる人を増やしたいと思ったのでオンラインサロンを始めようと思いました。

私:健康になることは大切ですし、健康になる人が増えるのも良いですね。でも、それだったら講演会やセミナー、youtube、書籍でもいいんじゃないですか?

僕がこうのような質問をするのには意味がありまして、コミュニティを運営する上で大切なのは、「健康になる人を増やしたい」という身近なメリットよりも、『価値観に共鳴してもらう目的』がオンラインサロンには向いているからです。

例えば、堀江貴文さん(ホリエモン)が運営する堀江貴文イノベーション大学(通称HIU)では『生き方改革』をミッションに掲げていて、具体的にいうと、会社の中で時間浪費するような働き方だったり、歯を食いしばって奴隷のように働く生き方は”クソ”だと言っていて、好きなことをやるために、好きなことをやりたい人が集まる場所としてオンラインサロンを立ち上げ、日本に『生き方改革』を起こす目的でやっているんですよね。

キングコングの西野亮廣さんは『ディズニーを超えるエンターテイメントをみんなと創る』ということをオンラインサロンのテーマにしていて、そこに共感するメンバーが集まっているのが特徴です。

なので、このケースで僕がしたことは「筋トレをすることで健康な人を増やす」という設立目的ではなくて、もっと大きな旗を立てましょう!と話をしました。

旗とは、メンバーのマインドをリセットする力を持ち、夢や、目標、目印、拠り所などを指します。

旗を立てると運営も楽になる理由

オンラインサロンの強みでもあり、弱みでもあるのが、「強制力を効かせて人を支配することができない」ことです。

例えば、会社であれば多少理不尽なことでも、権力(肩書き)を使って、無理やり働かせたり、指示に従わせることができます(←よくないことです)が、コミュニティではそうはいきません。

旗がメンバーの気持ちの「拠り所」になる

オンラインサロンには様々な経験やキャリアを持った人が集まってきます。そして、もちろん入会した理由もバラバラです。そんなメンバー同士を上手に束ねるための切り札になるのが旗です。

例えば、あるメンバーが何かに挑戦したとしましょう。そして、失敗したとします。そのメンバーはしょげてるとします。そんな時にどのようにケアをしますか?

こんな時に助けになるのが旗なんです。

例えば、箕輪編集室では「死ぬこと以外はかすり傷」という旗を立て、しっぱ死してもかすり傷程度だぞ。もう1度挑戦しよう!というメッセージを持った旗があります。この旗がある限り、メンバーは何度でも挑戦しようという気持ちになれるものです。

旗はメンバーを「結束させる力」がある

先ほどの繰り返しになりますが、コミュニティには様々なキャリアや経験を持ったメンバーが集まります。

その中でいろいろなトラブルが起こりますし、長年所属しているメンバーには稀に何のために所属をしているのか目的がぼやけている人もいます。そんなメンバーに目的を思い出させ、結束させる力になるのがこの旗です。

会社のように強制的に人を動かしたり、支配することができないので、メンバーには共感で動いてもらう必要があります。その共感を生み出す装置となるものがこの旗です。

先にも書きましたが、ホリエモンのHIUでは生き方改革を実践したい仲間が集まってきます。この旗には生き方改革をしたい人を集める力を持ち、キャリアや職業・職種を越えてメンバーを1つに集める求心力があります。

旗から「行動理由」が生まれる

例えば、HIUの場合は生き方改革という旗がのもとにメンバーは集まりますので、メンバーは生き方改革を実践することに興味を持っています。

生き方改革をするためにHIUに所属しているという理由がある限りメンバーは生き方改革をするために活動を起こします。生き方改革がメンバーの行動の源泉になっているわけです。

人間には、受動的な人と能動的な人が存在し、これはサロンの中でも同じことが言えます。主宰者側が「スキルやノウハウを与えることを目的にしたサロンを作る」とメンバーは受動的になりやすいです。(というか、もらうことを理由に入会します)。

逆に、旗に共感して入会したメンバーは、旗(=スローガン)を達成する理由で入会しているので能動的に動きやすくなります。

オンラインサロンを作る場合は、メンバーにどうなってもらいたいか?という視点で旗を設計すると良いです。

旗が「帰属意識」を高める

あなたは「お金を稼ぐコミュニティ」と「世界を豊かにするコミュニティ」の2つがあった場合、どちらが所属することに対して誇りや自信を持てるでしょうか?

もちろん例外もありますが、一般的には後者の方が帰属意識が高くなります。その理由は、旗はあなたの価値観や才能を表現する1つのファッションになるからです。

ファッションの視点で考えるとダサイ服よりかっこいい服のほうがいいですよね。そのように他人が見たときに評価をしてくれる場所のほうがいいです。

旗は主催者が持つ夢であったり、目標であったりしますが、そのオーナーの夢に相乗りすることで自分を表現することができます。少し言い方を変えれば、コミュニティメンバーは自分を表現するための言葉と場所を探していたりします。

旗にはこのようなニーズに応える力があり、帰属意識を高める1つの手段として効果です。

旗が「口コミ」を促進する

旗が「帰属意識を高める」の章でも書きましたが、見栄えのよい旗は口コミを促進する効果があります。

理由は、その旗のスローガン/目標を口にすると自分の好感度が上がったり、自分をオシャレに映す言葉であれば、人は口コミをしてくれやすくなります。

逆にノウハウやスキル、お金に関連するような日本人が好ましく感じない旗にしてしまうと口コミをしづらくなります。特に、コミュニティーマーケティングの視点で言えば、メンバーが「外にいるメンバー」に伝えていくプロセスが拡大期に重要になりますので、旗が持つ口コミを促進する効果は非常に重要な役割を果たすといえます。

ですから、多くの人が共感をするような、あるいは力を貸したくなるような旗を設定することが大切なポイントになります。

最後までお読みいただきありがとうございました(^^)