コミュニティでメンバーのやる気を伸ばす3つのポイント

僕がコミュニティのチームビルディングを行うときに心がけているのは『子育て』をするように優しく丁寧にコミュニティを作っていくことです。コミュニティの場合は、相手が大人ですから、子育てというと少し語弊があるかもしれませんが、子供を育てる時のように優しく丁寧に気遣いながらコミュニティメンバーと接することを心がけています。
子供は素直で、遊びたがりで、楽しいことが大好きな生き物です。コミュニティに入ってきてくれた仲間たちも同じように、楽しいことをしたかったり、遊びたかったり、学びたかったり、前向きな気持ちで入ってくれてきています。なので、コミュニティの中では、とことん楽しんでもらおうと思いながら運営をしたり、クライアントさんにはお伝えしています。
では、どのようにすればメンバーに楽しんでもらえるかという工夫をお伝えしていきたいと思います。
もちろん、コンテンツが優れているのは言わずもがな大切なことですが、それ以上にコミュニティの中での『安心安全』を担保することがとても大切です。
メンバーが面白いこと楽しいことを見つけても、不安を感じていたり、一歩踏み出せなかったりすることがコミュニティではよくあります。ですので、出来る限り挑戦のハードルを下げて、安心安全を担保して、容易に一歩を踏み出せる環境を作ることが大切です。
そのために僕が心がけているのは
『褒める』ことです。
でも、ただ褒めるだけではなくて、それだけだと嘘っぽく感じてしまいますので、今日は褒め方について効果的なものを3つご紹介いたします。

コミュニティ的ホメるツボ3カ条
- ①行動を褒める
- ②失敗は言葉を変えて褒める
- ③感謝を伝える
です。
では、順番に見ていきます。
①行動を褒める
コミュニティでは、肩書や職位というものがないので、会社で行われているようなパワーマネージメントは通用しませんし、タブーです。
したがって、メンバーを楽しませながら、やってみたくなるような気持ちにさせながら、自発的に行動してもらうことが大切になります。
そのために、行動というのはとても価値があるんだよ!ということをメンバーのみんなに分かってもらう必要がありまして、そのために『行動を褒める』ことをしています。
今の時代は、インターネットのおかげで世界中どこでも情報に溢れていて、クローズな情報だと思っていても、Googleを叩けばやっぱり出てきてしまうくらい、いろんな情報が世の中には溢れています。そして、インターネットが3G、4Gと進化を重ねるたびに世界がアップデートされて、世界中のすごい人のアイデアがインターネット中に集まるようになりました。情報と同じようにアイデアの価値も以前よりも下がってきていますね。
逆に、情報とアイデアが大量流出、大量生産されまくっている時代で価値が急激に高まっているものが『行動』です。情報とアイデアが増加している分、行動した人だけが刈り取れる時代です。
情報もアイデアも行動する人が意味のあるものであって、行動しない人にとっては、意味がありそうで意味のないものなんですよね。
コミュニティも行動力のあるコミュニティだけがこれからは生き残りますので、アクティブユーザーをどれだけ増やせるか、行動をするメンバーをどれだけ育てられるか、これがとても大事になります。僕は、コミュニティのKPIはアクティブユーザー数だと思っています。
②失敗は言葉を変えて褒める

失敗を怖がる人や、失敗を嫌う人に対して、「失敗を恐れるな」というのはその人を追い込むだけ。
物事の原理原則に立ち返ると、いけないのは「失敗」という言葉が存在していて、それを使うから、人は失敗を気にしちゃうんですよね。だから憎むべきは失敗をする人や失敗を恐れる人ではなくて、失敗という言葉を使う人の方です。
失敗というものも因数分解するといくつかの種類があることに気づきます。簡単に整理しますね。
- (1)事前の準備をしないでやった結果、失敗をした
- (2)事前にちゃんと準備をしたが、失敗をした
僕は(1)(2)どちらにしても行動したことを称えるべきだと思っていますが、この2つは中身の濃さが違いますよね。
恐らく(1)の人は次も失敗する可能性が高いし、(2)の人は今回の学びをいかして大きく成長しそうですね。
行動することは素晴らしいことですし、挑戦する意志もすばらしいです。でも、同じような失敗を繰り返すというのは学習経験が積まれた足跡がなくて、とても勿体ないことをしているなァと思います。一方で、(2)は準備をして失敗をしたということは、また次につながる失敗だといえます。このような失敗は、失敗と言う言葉で終わらせてしまうのは勿体ないです。
このような失敗はあえて別の言い方をするべきだと思っていまして、例えば『部分的成功』と言うだけでモチベーションはポジティブなものに変わります。
他にも、『成功的前進』や『挑戦的収穫』『ナイストライ』などこのような言葉を使うだけで失敗もポジティブな印象に変わります。
①でも書きましたが、行動したことを褒める、挑戦したことを褒めることがすごく大切な時代になってきています。
相手が気持ちよくポジティブに受け取れる言葉を作って、挑戦のハードルを下げてあげる気持ちが大切です。オリジナルでいいので、コミュニティとして相手を勇気づける言葉を作るといいと思っています。
③感謝を伝える

何度も行動は大切なことですよ~と繰り返し書いてきましたが、その行動に対して感謝を伝えることが大切です。
私が知る限り、行動した本人が1番の恩恵を受けていますが、コミュニティという視点で考えると、メンバーの行動が他のメンバーに与える影響は計り知れず。
メンバーを勇気付けたり、活性化であったり、ここがコミュニティにプラスのエネルギーを与える紛れもないコンテンツなのです。
したがって、小さな行動でもいいですから、メンバーの自発的な行動を見つけたら褒める習慣を持ってください。そして、褒めるカルチャーを作ってください!褒めて褒めて、感謝をし合う習慣を作ってください!
他人や周囲に感謝をすることで、行動に対するフィードバックが生まれます。ポジティブなフィードバックであったり、心のこもったスフィードバックはメンバーの不安を取り除き、安心安全をつくりだし、何かに挑戦する勇気を与えます。
この小さな積み重ねが時を超えて、安心安全が積層し、カルチャーになります。
僕はコミュニティは(上手に設計すれば)永続的に続いていくものだと思っていまして、小さな1歩の集合体がカルチャーとしてコミュニティを作っていきます。
さて、3つのヒントを書いてきましたが、もし質問があればコメントをくださいね。
追伸
・このブログでは、失敗に代わる新しいポジティブな言葉を募集しています。面白い言葉が見つかったらぜひコメントで共有してもらえたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました